会長あいさつ
昨今の建設業は、円安の影響により新築着工棟数が落ち込み、企業の利益確保や人財確保を激しく意識する業種であると感じます。若者の建設業離れによる人手不足や、建設技術者の高齢化は変わらず不安なままであり、近年においては資材の高騰、倒産件数が増加し、この先もこの課題と向き合う必要があります。
また、働き方改革の推進による2024年問題が適応され、働き手による明るい兆しは見えている一方で、雇用する側の厳しい現状も課題として残り、先行き不安な状況が続くことが想定されます。様々な不安を払拭するために、約350名の会員を有する大阪ブロック建設クラブのネットワークが益々有益であり、心強い存在になると私は考えております。
建設業界においては2025年には大阪万博、その後はリニア開業、大阪IR構想を始め、様々な明るい話題も続きます。また、日本国は災害大国とも言われるよう「台風」「地震」「火山噴火」「大雨」など様々な災害が起こります。災害時には瞬時に対応できるネットワークがあるのも全国各地にクラブが存在しているからだと考えると、クラブ間との連携や会員の拡大が特に重要であると感じます。
さらには、再生可能エネルギーの重要性や、日本の技術の継承・創出などまだまだ考えていかなければならないことがあります。それらを考えるきっかけをつくることが重要であり、新たな学びや成長を各地域に持ち帰ることで建設業界から各地域の活性化の一助になると考えます。
私たちは経済環境の悪化、自然の脅威など厳しい環境に日々直面しています。その中で、今まで当たり前と思っていた家族との時間、仲間との時間、日々の仕事が当たり前ではなく、様々なことに感謝をする気持ちを持つことが今後の活動の源になると考えます。
2024年度においては大阪ブロック建設クラブの役員としてクラブ代表を務めさせていただきます。これまで全国各地の諸先輩方、また現役会員の皆さまと交流をさせていただき、出来ないことが出来る様になった時の達成感「一生忘れられない感動」を生み出す事ができました。今こそ、大阪からそして建設業界からそれぞれの新たな「感動」を生み出したいと強く願い、希望をもたらす変革の起点となり、諸先輩方から受け継がれてきた想いをしっかりと未来に繋げるように一年間活動に取り組む事を誓います。
第45代 代表
中西 雄一